いろりばた 観望庵(髙島秀行)

地方の活性化について考えたい。
最近TVドラマを見ていると、志賀言葉指導とか茨城言葉指導とか、方言指導が盛んにでてくる。朝ドラの出演者の対談でも、一番苦労するのはその土地言葉のアクセントだそうで、テープにとって期間中いつでも聞いて自然にそうなるように努めるそうだから、並大抵なことではなかろう。
食べ物も、その土地、その土地の食が見直され、というか、その土地の普通食を応用し、売りにすると集客効果があるようだ。そして通販へ、となる。異国に行って、その国のご当地名物を食べる。帰国後シシカバブはどうだった、スパゲティは前菜だった、と土産話に花を咲かせる。そんな感じであろうか。
バックパッカーと呼ばれる外人も増え、自分の足であちこち地方を旅する。田舎の祭りには大勢の外人客がスマホで撮っている。
田舎の祭りは並の名所旧跡ではない、地域のアクティブな伝承である。地方空港へ直行する外人観光客も増えたそうである。
昨年のラクビーワールドカップも全国一二会場に分散し、それぞれが賑わった。
もう何十年も前から、地域分散、地域興し、ふるさと創生、と言われてきた。各地域に一億円をバラマイタ時もあった。大体が温泉を堀り、また、金塊を買って展示したところもあった。概して、地域のジジババには歓迎されただろうが、他の地域の人や外人を楽しませたか? といわれれば疑問である。それより某知事のように知事がTVのスポンサーになり、広告に努める方が他からの集客効果はあろう。
しかし観光客の増加には困った面もあり、ゴミや騒音、駐車場・交通渋滞など観光インフラが追随できない所もある。
どうも観光というと、自らをする立場に置き換え、他の産業と同列にみない節があるが、観光産業は立派な経済産業である。人が動けば、移動に、宿泊に、飲食、土産に消費し、雇用、経済を活性化する。
ふるさと納税は、色々批判もあるが、数少ない官製のニューアイデアだと思う。島国として資源の少ない我が国にとって、観光資源は、技術革新、人資源と並ぶ、期待できる産業政策と思う。地方の活性化に努力する方々にエールを送りたい。 (観望庵)

髙島秀行

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