潮田邦夫

充実した学校支援活動に向けて

 

少子高齢化が加速する現代では、240万人の団塊世代がいる中で、2016年以降生まれの子どもは毎年100万人を切っています。子どもの成長を支え、子ども一人ひとりの未来を輝くものにする責任が、以前にも増して我々大人に課せられているでしょう。また、子どもの将来を支援すると同時に、高齢者が今までの人生で培った知識を活かし、やりがいを持って活動できる場所を確保することも必要です。

 

「子ども」「高齢者」が生き生きと笑顔で活躍するためには、「地域」の繋がりを深めていくことが重要です。企業人であった私が学校支援活動に参加した経緯も、地域住民が集うシルバー野球でした。数十年間、企業等で経験を積んだとしても、退職後にその資源を活かせる場所はなかなか見当たりません。特に、現役時代は仕事場と家との往復の生活になることも多く、地域活動とは縁がない生活を送ることも多いです。したがって、地域の色が強い活動に参加することを戸惑ったり、またはその活動自体を知らなかったりする人もいるでしょう。

 

以上のように、貴重な経験や知識を持ちながらも活かすことができていない方々の後押しをし、学校支援活動において活躍してもらうために、本書を執筆しました。「学校」と聞くと、敷居が高く入りにくい印象がありますが、現在は学校と地域との連携が進んでいるため、学校教育の印象も変わることでしょう。また、学習支援活動を通じて、子どもと関わることで、多くの学びを得ることができます。自分の想像を越えるような思考に触れることも若返りの一端を担っているでしょう。

 

仕事漬けの日々には出会わなかった人との交流は大変新鮮であるため、学校支援活動で得られるやりがいを是非感じて頂きたいと思います。私の活動拠点の「三砂中支援の会」は、2016年度「文部科学大臣賞」受賞を契機に、学校支援活動の更なる発展を図ろうとしています。子どもが一層学びを楽しむことができ、高齢者を含み学校支援活動に参加する人々が生きがいを感じられる実践を、共に構築できたら幸いです。

潮田邦夫

 

潮田邦夫・中野綾香 編著

発売日:2018/06/28

出版社: 学事出版
四六判 160ページ 定価(本体1,600円+税)
ISBN978-4-7619-2404-1
地域と学校が連携すればみんな楽しくなる! 元NTTドコモ役員と東大院生が中心となって進めた三砂中の実践を中心に、地域と学校の連携の新たな在り方を提案する。

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