第4回

三木 一克

日立グループの研究所および事業部門で、研究開発、新製品開発、医療機器事業、中国事業など6テーマで44回講演し延べ2,200人の若い社員に、これまで経験した業務とその時々に考えた事、実行した施策などを話す機会があった。

日立退職後も、会社で実践してきたことを若い人々に伝え少しでも参考にして頂ければと考え、2015年に「技術経営士の会(STAMP)」に入会した。この会は2013年に設立され、民間企業の社長や役員経験者、官庁の次官や局長経験者を含め100人余りの会員から成っている。技術同友会が認定する技術経営士は、技術者としての専門知識と組織経営の経験を有する技術と経営に関する専門家集団である。

会の新たな活動として会員有志で研究会を発足し、2016年度に大学での講義を実現した。STAMP入会の目的を達成することができた。日本大学大学院理工学研究科において、15回からなる正規科目の特別講座「民間企業トップマネージメントが実践してきた技術経営」を8名の会員で担当した。また、東京工業大学環境・社会理工学院の社会人アカデミー「キャリアアップMOTプログラム(CUMOT)」おいて、「CUMOT x STAMP連携プログラム」(全9回)を7名の会員で担当した。筆者は下記のテーマで講義した。

(1)グローバル市場変化に対応した新たな事業戦略と競争力強化策
(2)企業における研究開発の役割と新製品開発の施策
(3)新興国市場拡大に対応した新製品開発と事業展開

講義後、アンケートを実施した日本大学の受講生からは、

「大学の講義では学べない多くの事を学んだ」
「社会に出て様々なことに取り組む上で参考になった」
「実際に社会で活躍しないと分からない生の声を聞くことができた」

など多くの前向きな意見を頂いた。両講座とも高い評価を得て2017年度も継続されている。

さらに2017年12月1日にお茶の水女子大学にて、キャリア支援セミナー「技術系企業経営幹部経験者が語るメッセージ」と題して上記(1)のテーマで講演した。この結果を受けて、2018年度からは「グローバル理工学プログラム」において「プロジェクトマネジメント特論」講座が開始される予定である。

【お茶の水女子大学での講義風景】

今後もSTAMP会員と協力し上記3大学での講義を継続するとともに、新たな大学を開拓しSTAMPの活動を広げていきたい。

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