2020年度お茶の水女子大学「プロジェクト特論」 ―イノベーションを創出し続ける理工系グローバルリーダーの育成―

 

潮田邦夫

(元)NTTドコモ常務取締役法人営業本部長

技術経営士

 

5月20日、「2020年度お茶の水女子大学プロジェクト特論 -イノベーションを創出し続ける理工系グローバルリーダーの育成」と題した講義の中で、「「ケータイ文化を創る」について、20数名の学生を対象にオンラインにて話した。

 

大学生に伝えたいこと ~新サービス創生の仕事をするにあたって考えること!~

現在では誰でもが当たり前のように、携帯電話のスマートフォンを持ち、話をするよりニュースや情報を画面で見、さらに買い物など様々なことを携帯電話でしている。20数年前までは携帯電話は名前のごとく、電話使用が当たり前であり需要も旺盛で急速に普及していた。その携帯電話急成長時期に、携帯電話市場の飽和を見通して果敢に新たなサービス、新たな市場を作るべく、ワイヤレスソリューションの新たな世界を作り、現在のケータイ文化の世の中を築き上げてきた経験をもとに、“技術者の歩み方”を講義した。

 

 

有意義に前向きに社会人生を送るために学生に伝えたいことを講義

学生にとって、就職して社会に出ることは大きな人生の出来事である、そのため人生の半分以上の期間過ごす社会に出て働く意義、目的、必要な能力を、育成・人事の経験から説明し、有意義に前向きに後悔ない社会人生を送ってほしい願いをこめて講義した。会社勤務では、入社10年くらいは学校の成績良い人が評価されることが多いが、社会生活10数年たってくると想像力や人とのコミュニケーション力、交渉力やリーダ力などの人間力が必要になってくる、そのため学生時代に友人や団体生活、本、旅行など経験し知見や観察力を身につけておくべきである。学力の知識だけでなく、その知識をいかに活用するか、どのようなことに活用したいのか、そしてそのようなモチベーションを数十年間持ち続けるにはなどを、社会経験豊富な大人から大学生時代に聞けることは、大変意義があるし、人生の歩み方に大きな影響があると思う。そのため、数十年間社会で経験実践してきた話は貴重であると思い、現役大学生にできる限り伝えた。

 

 

技術者として社会に出て活動することの意義を伝える

技術者として社会に出て活動する分野は、「発明や研究するインベンションの分野」と「技術を使って社会の構造を変革するイノベーション分野」があり、どちらの道に進むかは、自身の性格や希望を意識することが必要である。技術者は技術を理解し、技術を使って社会の仕組みに大きな影響を与えるイノベーションできるポテンシャルがある。そのため技術をイノベーション分野で活用するためには、世の中の構造や世の中の仕組み、課題を認識しなければならない。さらに、人にとっての幸せ、倫理観など技術者であっても(技術者であるからこそ)リベラルアーツを学ぶべきである。そして世の中の役に立ち、人のためになることを考えるべきである。世の中の役に立つ開発をすれば必ず協力者があり社会が認めてくれる。その結果手がけた仕事が、世の中に受け入れられビジネスとして成功しやりがいがある。収入のお金になるからだけでは協力者も少なく世の中に受け入れられずビジネスもうまくいかない。

 

 

最後に・・・

シニアの話は、技術的知識からは古いかもしれないが、技術の流れや考え方の背景や思考の推移を知れることは大きな貴重な知見であると思う。知識の知見の寿命は短いが、考え方や思考力の知見の寿命は長い、それを知っている人が社会でも会社でも前向きやりがいある活動ができると確信している。

講義後、21名の学生から感想文をいただいた。学生から社会に出て働く意義や目的を知れ今後の大学生活、就職選びに大きなインパクトになった。具体的なお話が多かったので、分かりやすく技術者の考え方、新サービス創生時の考え方が実感できたなどでした。さらに、感想文の中で、初めて分かった、ハッとさせられた、大きな力をもらった、講義はとても興味深かったの言葉があり、理解してもらい講義した甲斐があったと感じました。

また13名の学生から質問があり、新サービス創生の考え方や対処の仕方などさらに踏み込んだ質問があり、興味、関心をもち前向きな姿勢が感じられた。素敵な大学生たちで今後社会に出ての活躍が大いに期待され、心強く感じました。

 

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