「設計力®」とはやりきる力 【毎水曜掲載】

㈱ワールドテック 寺倉修

第三十回 設計者へのエール

-同じ汗をかくなら 世界No.1を目指そう

 

ものづくりは、自分の思いをもので表現し、お客様の笑顔を実現する。やりがいのいっぱい詰まった世界です。だが、楽ではない。同じ汗をかくなら、地域、日本、いや世界No.1(品質やコストがダントツ)を目指そうではないか。そうすれば、ものづくりの素晴らしさを実感できます。

設計者に伝えたい。設計者は、世界No.1を目指して取り組める立ち位置にいるのです。あなたの思いこそが、世界No.1になるかどうかの鍵です。「世界No.1を目指そう」と思うこと、それがスタートラインを切ることです。逆に、あなたがそのように思わなければ、世界No.1は地平線の彼方(かなた)に遠のいていきます。

世界No.1は大げさなことではありません。身近な取り組みです。この連載の「第24回原価半減は設計者の仕事」で紹介したコイン1、2枚のコストでできる、部品点数が少ない簡単な技術から成るものでも、世界No.1を狙えるのです。

担当している製品を、世界No.1にするという思いを持って見てほしい。きっとものはあなたに語り掛ける。世界No.1の切り口を。

世界No.1を目指しても、達成できるとは限らない。しかし、たとえ達成できなくとも落胆することはない。そのチャレンジは次の取り組みの糧になります。それは、あなた自身および職場を成長させる。そして、次の取り組みを成功させる原動力になるのです。

実際に世界No.1製品を目指した人、あるいは、より良いものを世の中に出そうと情熱を持ち、新たな目標に向かってチャレンジした人で、現在は当社メンバーの方々に聞きました。ものづくりにはどのような姿勢や心構えが大切かを。取り組んだ部品や製品は違っても、ものづくりへの思いは、皆同じでした。それは、

「常識にとらわれない/事実をしっかり把握する/自分で考え抜く/できない理由ではなく、どうしたらできるかを考える/まずはやってみる/失敗を恐れず、チャレンジする/失敗は貴重な財産、多くを学ぶ/迷ったときは、苦しいほうを選べ・・・」

奇をてらうような言葉は、一つもありません。誰もが聞いたことがあり、そうありたいと思っている言葉ばかりです。

「ものづくりの本質」が、これらの言葉に隠れています。ものづくりとは、特別な取り組みを行う場ではなく、目標を高く掲げ、原理・原則に則(のっと)って、地道に、着実に、一歩一歩、すなわち愚直に取り組むものと、筆者は信じます。

このような思いを持って、設計者は世界No.1部品を目指して欲しいのです。なぜ世界No.1を狙うのか。「そこに世界No.1があるから」。これが設計者というものです。

ー以上ー

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