コンサルタントによる裏話 中野 耕作

退職前にある先輩から「江戸幕府は凡庸な将軍を優秀な補佐役が支える体制であったから長持ちした。現代でも大企業では、優秀な役員群が社長を支える構造の会社は上手く行く。一方中小企業では、社長が陣頭指揮を取らなければ成り立たない」と聞いていた。そこで、中小企業への何らかのお手伝いが出来ればいいと考え「技術経営士の会(STAMP)」に所属すると共に個人事務所を開設した。特にSTAMPのミッションである「経営者の幕賓となり経営をサポートする」ことに共鳴した次第である。

以降多くの中小企業殿と接点を持ったが、冒頭の文章の通り大半の社長が長年経営に携わった一騎当千の強者で「経営に関することは全て俺に任せろ」とのスタンスであり、幕賓としてお手伝いする機会は一度も無かった。代わりに個別技術や物作りに関する相談や指導依頼は数多くあった。幸い私はローテク系の技術者であるため、昔培った技術や知識で十分に対応可能であったが、ハイテク系の先端技術に関する指導や相談に応じられるかちょっと心配である。

一方、中堅・大企業のサラリーマン社長は社内で相談役等の諸先輩や優秀な部下に囲まれているが、決断を迫られた時に本音で相談できる人が周囲に居ないように思える。勿論、社内機密を含む悩み事や相談であるため、余程信頼できる人でないと幕賓には成れない。幸いSTAMPのメンバーは、人格・見識に優れた方が多いので是非活用して頂きたいと思う今日この頃です。

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