「設計力®」とはやりきる力 【毎水曜掲載】

㈱ワールドテック 寺倉修

第6回目  デザインレビューを形骸化させない

           -「準備」が大切、多くの気づきを生み出す

 

先週、デザインレビュー(DR)は気づきの場で、参加者の中の最上位の職位の人の独断場であってはいけないし、無難に通り過ぎよう(形骸化)という場ではないと述べました。

形骸化させない第一歩は、ルールを決めることです。設計のこの節目で、このメンバーと、どのような内容を、このように準備し当日はこう進めるなどです。

実施要領書はこうです。「①DRの種類(詳細設計結果について、図面についてなどDRの対象)」「②実施タイミング(設計のどの段階で行うか)」「③参加メンバー」「④議論する項目」「⑤項目ごとの内容」「⑥当日前後の運営」「⑦得られた知見の水平(関係部署への)展開」―と、7つの要素をルール化します。(事例をご紹介したいのですが、この欄では書ききれません)

次は、決めたルールを実行することです。筆者は経験上次のように考えます。各社でルールの詳細が異なっていても、まず、そのルール通りにDRを行うことです。ルールを守ることはものすごく難しいのですが、実践できれば形骸化を防ぐ効果が期待できます。

ただし、ルールに従っても、担当者や担当部署の取り組み姿勢に大きく左右される要素があます。それは5番目の「項目ごとの内容」で、DRの場に用意する資料や図面やものなどです。DRの場で説明される資料がしっかりしていれば、参加者の理解を促し、気づきを生み出します。逆に、抜けがあったり、分かりにくい資料では、参加者はやる気を失い、早く終わらないか?となってしまいます。担当者は「DRの場に臨む迄の準備をしっかりやる」、是非心掛けて下さい。

実は、この「準備」の段階でDRはスタートしています。資料やものをしっかり用意しようとすると、担当者に気づきが起こります。「この課題をまだ検討していなかった」「このデータが埋まらない」「評価済み品の精査が終わっていない」。このように、DR(=気づきの活動)はもう始まっているのです。

筆者もかつて、「DRだ、そろそろ準備しなければ」とおっとり刀で始めると、やっていないことや、中途半端のままの多さに愕然(がくぜん)とし、さんざんあたふたしたものです。

決して褒められたことではないのですが、ギリギリのところで踏ん張り、準備を通し多くの気づきを得ました。

DRは、準備で自ら多くを気づき、当日は投参加者から更に気づきを得る、このスタンスが大切です。繰り返しになりますが、「準備を始めること=DRのスタート」です。

次回は、決裁会議を取り上げます。

ー以上ー

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