「設計力®」とはやりきる力 【毎水曜掲載】

㈱ワールドテック 寺倉修

第二十二回 品質120%をやりきる

-設計者が身につける「7つの要素」とは

 

設計者のあなたには、「優位性」を確保する設計と、顧客の「信頼」を得る取り組みを区別して欲しいと「第18回優位性と信頼が基本」で述べました。後者の信頼を得る取り組みは、品質不具合を出さない「品質120%」の達成を目指す取り組みでした。

今回は、品質120%を「やりきる」ために設計職場や設計者が備え、身につけて欲しい「7つの要素」を紹介します。

まず、良いアウトプットを出すために必要な「仕事の要素」を考えます。真っ先に必要なこと、それは達成したい「目標が明確」であることです。次には、その目標を達成するための「仕事の手順」が決まっていることです。さらに、その手順に沿って作業する「良い職場環境」があること。このように、目標が明確で、仕事の手順が決まっており、良い職場環境があれば、自ずと良い結果が期待できます。

しかし、その結果が常に正しいとは限りません。従って、正しいかどうかの「判断基準」が必要となります。判断基準があっても、すぐに「○」「×」が付けられる場合もあれば、判断に迷うこともあります。そのような時は「検討・議論」し、その後「審議・決裁」を行います。

まとめると、アウトプットを出すための仕事の要素は、「明確な目標」「しっかりとした仕事の手順」「良い職場環境」「判断基準」「検討議論・審議決裁」です。実はもう一つ忘れてならない要素があります。手を抜かずにこれらの要素を実行する職場の「風土・土壌」です。これがなければアウトプットは期待できません。

以上が、「多くの仕事に共通」する、良いアウトプットを得る「前提条件」でなのす。

この前提条件に、設計段階の取り組みを当てはめれば、設計職場や設計者が備えるべき要素が見えてきます。

明確な目標は「品質120%の達成」であり、仕事の手順は「①きめ細かな設計プロセス」です。良い場環境には「②蓄積された豊富な技術知見やノウハウ」「③各種の設計ツール」「④設計職場の人と組織」の3つがあります。判断基準は「⑤設計標準などの様々な職場の基準類」。検討と決裁は「⑥デザインレビューと決裁会議」。7番目は「⑦設計職場がまもるべき風土・土壌」です。

これらの要素が、品質120%をやりきる「7つの設計力要素」です。品質不具合を出さないためには、設計職場や設計者が備えねばなりません。7つの要素を実行できる総合力が求められるのです。その具体的な中身を。この連載では取り上げています。

ー以上ー

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